こんにちは!エー・オー・シーの人材開発室です。
今回は「間違えやすいビジネス漢字」についてお伝えしたいと思います。
新聞やニュースサイトでよく見る漢字が「読めそうで読めない!」「なんとなくで読んでいる」「実は意味もよく分からない」ということはありませんか?
間違えて覚えてしまうと、ビジネス文章を作成しているときに「パソコンで入力しても出てこない」なんてことになりかねません。
ビジネスでもよく使う、読み間違いをしやすい漢字6選をご紹介します。またビジネス文章作成のときに間違えやすい言葉3選もご紹介しますね。
目次
ビジネスシーンで読み間違えやすい漢字
委嘱
読み:いしょく
「いぞく」と読まないよう注意しましょう。
「一定の期間、特定の仕事や役割を他者に任せること」という意味です。
専門的な知識やスキルが必要な業務を外部の人に任せるという意味合いがあります。
【例文】企業から社員研修の講師として委嘱を受けた。
押印
読み:おういん
「印鑑を押す」という意味です。
つい「おしいん」と読んでしまいがちですが「おういん」が正解です。
似た言葉に「捺印(なついん)」がありますが、こちらは直筆の署名とともに印鑑を押すことを指します。
【例文】書類に押印したうえで提出してください。
出納
読み:すいとう
「現金を出し入れする」という意味です。
経理、会計の仕事をしている方には聞きなじみがある言葉でしょう。
元々の読み方は「しゅつのう」でしたが、現在は「すいとう」と読むのが一般的になっています。
【例文】入出金を出納帳に記入する。
重複
読み:ちょうふく
「同じ物事が何度か重なること」を意味します。
1つでよいものが2つ以上ある、という意味合いで使われます。
現在では「じゅうふく」という読み方が定着してきており間違いではありませんが、本来の読み方は「ちょうふく」です。
【例文】名簿に名前の重複があったので修正しておきます。
続柄
読み:つづきがら
血縁関係や婚姻関係など親族としての関係を表す言葉です。
公的な書類などに続柄を記載する欄がありますね。
「ぞくがら」という読み方が定着しつつありますが、厳密には「つづきがら」が正解。元々の表記は「続き柄」でした。
【例文】この書類には世帯主との続柄を記入する欄がある。
年俸
読み:ねんぽう
一年単位で支払われる給与のことです。スポーツ選手のニュースでよく聞く言葉ですね。
「俸(ほう)」は給料という意味の漢字です。「棒(ぼう)」ではありませんのでご注意を。
【例文】年俸制を採用する企業が増えてきている。
クイズ!漢字orひらがな?
①私にも資料を見せてクダサイ。
②私にも資料のコピーをクダサイ。
「下さい」と漢字で書いてよいのはどちらでしょうか?
☆
☆
正解は②です。
ビジネス文章に頻出する言葉「ください」ですが、
・通常の動詞
・補助動詞(付属的な意味を添える働きをする)
の2通りがあります。
そして
「補助動詞はひらがなで書く」
というルールがあるのです。
ビジネス文章によく出てくる補助動詞は他に「いただく」「いたします」があります。
動詞と補助動詞の違いについてご説明します。
「下さい」と「ください」
【下さい】
動詞:「くれ」の丁寧語
私にも資料のコピーを下さい。
【ください】
補助動詞:相手に対し丁寧にお願いする意を表す
私にも資料を見せてください。
「頂く」と「いただく」
【頂く】
動詞:「もらう」「食べる、飲む」の謙譲語
部長から出張のおみやげを頂いた。
【いただく】
補助動詞:何かをしてもらうという意味の謙譲語
部長に書類の整理を手伝っていただいた。
「致します」と「いたします」
【致す】
動詞:「する」の謙譲語、または「ある状態に至らせる」という意味
送迎車の手配はこちらが致します。
【いたす】
補助動詞:自分の動作に対し謙譲の意を添える
送迎車を手配していただき感謝いたします。
まとめ
いかがだったでしょうか?間違えやすい漢字をご紹介しました。
漢字には間違った読み方が定着して新たな読み方になるケースもあります。
読み間違えやすい漢字も、もしかしたらそのうち「間違いではない」という扱いになるかもしれませんね。
もちろん正しい読み方を知っておくに越したことはありません。
言葉の意味もセットで覚えてしまいましょう!
以上で、「ビジネス漢字」についてお伝えさせて頂きました。
皆様のお役に立てたらうれしい限りです。
ぜひ、引き続きよろしくお願いします。
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