製薬工場のお仕事について調べてみた

こんにちは!エー・オー・シーの人材開発室です。

私たちはお仕事を通して、少し人生を変えたい・豊かにしたいと考えている皆さんを全力サポートする会社です。このブログではお仕事をこれから探す方、今お仕事をされている方に、お仕事選びや働き方、工場で働く魅力や本音をお伝えいたします!

今回は「製薬工場のお仕事」についてお伝えしたいと思います。

風邪薬や鼻炎薬、目薬などのお世話になったことがある人は多いでしょう。私たちの生活に身近な存在でもある薬は、製薬会社の工場で製造されています。

製薬工場にはどんなお仕事があるのでしょうか。「専門的な知識が必要なのでは?」と思っている方もいるかもしれませんが、実は未経験者でもできるお仕事もあるのです。

製薬工場では何を作っている?

製薬会社が研究、開発した医薬品は、工場で製造されます。研究や開発に関わる仕事は専門性の高い理系の知識が必要となりますが、工場の製造ラインに入るスタッフは専門的な知識がなくても応募できるケースが多いです。

製薬工場で製造されるものには「医薬品」と「医薬部外品」があります。

医薬品
病気の治療・予防を目的とした薬で、配合されている有効成分の効果が厚生労働省に認められたもの。医師の診断に基づく処方せんが必要な「医療用医薬品」と、処方せんがなくても薬局などで購入できる「OTC医薬品」があります。

医薬部外品
病気の予防・衛生を目的としており、厚生労働省が許可した有効成分が一定の濃度で配合されています。医薬品より効果が穏やかです。薬用化粧品、育毛剤、制汗剤などがこれにあたります。

医薬品の製造工程

医薬品はさまざまな工程を経て、錠剤や注射剤、軟膏など用途に合わせた形に製剤されます。例として錠剤の製剤工程を見てみましょう。

1.入荷・受入検査
原材料や梱包資材などを入荷し、発注内容の確認や品質チェックを行います。

2.秤量
原材料を正確に量ります。ミスがないようにコンピュータで管理されています。

3.造粒・混合
粉末状の原材料に精製水などを加えて混ぜ合わせ顆粒の状態にします。添加剤を加えてさらに混ぜ合わせ、均一にします。

4.打錠
打錠機を使って顆粒に圧力をかけ、押し固めて錠剤の形にします。

5.コーティング
錠剤の表面を薄い膜でコーティングします。苦みのある薬を飲みやすくする効果があります。

6.印刷
薬の種類を識別できるよう、錠剤の表面に印刷します。

7.検査
カメラを搭載した自動外観検査機を使って、錠剤に汚れや欠けなどがないかチェックします。

8.包装
プラスチックのシートに熱を加えて錠剤を入れるポケットを作り、錠剤を詰めてアルミフィルムを張り合わせます。切り離したシートを束ね、説明書と共に箱詰めします。

製造ラインのスタッフは、これらの工程で機械の操作や検査などを担当します。

製薬工場の職場環境

人体に直接影響する医薬品は、衛生管理が徹底された環境で製造しなければなりません。そのため製薬工場での仕事の多くはクリーンルーム内で行われます。

クリーンルームとは、ホコリや浮遊微生物の侵入を防ぎ、高い清浄度を保った部屋のこと。中で作業をするときはクリーンスーツという、頭まで覆う作業着に着替えます。ヘアキャップとマスクも着用するので、目元以外は隠れている状態になります。

またクリーンルームへ入室する際は、一次更衣室で私服から通常の作業服に着替え、二次更衣室でクリーンスーツを着用するのが一般的です。私服から付着してしまうわずかなホコリや花粉などを、クリーンルームに持ち込まないようにするため二次更衣を行います。

製薬工場で働く魅力

クリーンな職場で働ける

先に説明した通り、製薬工場は厳格な衛生管理がなされています。異物混入を防ぐために5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)が徹底されていますし、クリーンルームはホコリや花粉などが除去されています。またクリーンルーム内は温度や湿度が一定に保たれるよう空調管理されています。

「工場の仕事は汚れる」と言われることがありますが、製薬工場であれば清潔な環境で働くことができます。

未経験OKの仕事がある

製薬工場での仕事は、専門の知識や資格を必要としないものもたくさんあります。製造ラインでの機械オペレーターや検査などの作業は、マニュアルも整っているのでそれほど困難ではないでしょう。工場未経験の人でも応募できます。

人の役に立つ仕事

医薬品の製造は人の命に関わる仕事です。人の役に立ちたいという気持ちがある人は、やりがいを感じることができるでしょう。

製薬工場で働くときに大変なこと

クリーンルームの入退室が面倒

クリーンルームに入る際は、クリーンスーツに着替え、手を洗い、粘着ローラーで服のホコリをとり、粘着マットで靴底のホコリをとり、エアシャワーを浴びる…という手順を踏む必要があります。

トイレに行くときは、クリーンスーツをいったん脱ぎ、戻ってきたらまた上記の手順を踏んで入室することになるため時間がかかります。面倒だと感じる人も多いようです。

身だしなみのルールが厳しい

クリーンルーム内では、衛生管理のために身だしなみに関するルールが決められています。

・長い髪は束ねてヘアキャップの中に入れる
・爪は短く整える
・化粧、整髪料、香水はNG
・時計、アクセサリー類は外す

など工場によって差はありますが、こうしたルールがあるのが一般的です。これらを守るのが煩わしいと感じる人もいるでしょう。逆に、出勤時にお化粧をしたり整髪料をつけたりする手間が面倒くさいという人にはうれしい職場ですね。

製薬工場のお仕事に向いている人

責任感がある人

医薬品は人の健康に関わるものです。品質に問題がある医薬品を出荷することは許されません。安全な医薬品を製造するためにルールをきちんと守り、真面目に仕事に取り組む責任感がある人が向いています。

丁寧に作業をするのが得意な人

人の健康に関わるものを作っているからこそ、製薬工場では丁寧に作業することが求められます。また工場での作業は些細なミスが事故につながるおそれがあります。細心の注意を払い、作業手順を守って慎重かつ丁寧に作業できる人が向いています。

まとめ

製薬工場の製造ラインの仕事は、専門的な知識を必要としないものも多く、マニュアルも完備されているため、未経験からでも応募できます。清潔な環境で空調も整っており、きれいな工場で働きたい人におすすめです。一方、クリーンルームでの作業には手順やルールがあり、それらを厳守することが大切になります。人の健康に関わる重要な仕事ですので、やりがいを感じることができるでしょう。

是非お仕事選びの参考にしてみてくださいね。エー・オー・シーでも製薬工場でのお仕事を多数ご紹介いたしております。是非お気軽にご相談ください。

以上で、「製薬工場のお仕事」についてお伝えいたしました。皆様のお役に立てたらうれしい限りです。

ぜひ、引き続きよろしくお願いします。

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